自動車の自動運転化やAI家電など、今や身近で使われることが多くなったAI(人工知能)。
弊社では「AIチャットボット」として、人工知能を使ったサービス『Edia(エディア)』を提供しています。
「そもそもAIチャットボットって何?」
「ロボットが勝手に答えてくれるんでしょ?」
そんな声も少なくないと思いますので、改めて仕組みを解説していきたいと思います!
AIとチャットボットの違いについて
どんな機能でどんなモノなのかを説明するには、AIとチャットボットを分けて考える必要があります。
まずはそれぞれの言葉の意味から見ていきましょう。
AI(人工知能)とは
Artificial Intelligenceの略で「学習・推論・判断といった人間的な知能をもつ機能を備えたテクノロジー」のことをいいます。
誤解を恐れずにざっくりいうと「人間のように考えて行動するロボット」のようなモノです。
(ドラえもんはまだまだ先の未来型になりそうですが…)
画像・音声認識や自然言語処理など、使用するデータによって様々な活用方法があります。
ちなみに弊社では、自然言語処理を得意とするIBM Watsonを導入しています。
チャットボットとは
一方チャットボットとは、「チャット(会話)」と「ボット(ロボット)」を掛け合わせたもので、人間相手ではなくロボットと会話ができるユーザーインターフェース(UI)の一種です。
チャットで投げかけられた質問に対して、AIが自然言語処理を行うことで、学習データに基づいた適切な回答を勝手に返してくれます。
AIチャットボットとしての機能
「人工知能を使ってロボットが勝手に回答してくれる」と言いましたが、実はチャットボットには「AI搭載型」と「AI非搭載型」が存在します。
必ずしも「チャットボット=人工知能」ではないのです。
AI搭載型のチャットボットについて
人工知能を搭載したチャットボットの特徴は「表現のゆらぎを理解すること」です。
ゆらぎと言われても難しいと思うので…
例えば、あなたは「駐車場の場所が知りたい」とします。
【質問A】駐車場はどこにありますか?
【質問B】車を停めたいんだけど
【質問C】パーキングの場所がわからない
のように、キーワードの不一致や表記揺れ、同義語・類義語など複数の意味を持つ単語などがあった場合でも、質問者の意図を理解して適切な返答を導き出すことが可能です。
<AI搭載型の特徴>
・自由入力のため、人との会話感覚で質問できる(ユーザー側)
・大幅な業務の効率化や人的リソース削減に繋がる(提供側)
・ユーザーのリアルな質問をログで取れるため真のニーズを把握できる(提供側)
社内での問い合わせ対応や膨大な質問データを蓄積している大企業や自治体などで使われています。
AI非搭載型のチャットボットについて
人工知能を搭載しないチャットボットは、「ルールベース型」や「シナリオ型」と呼ばれています。
人間の手で「機械学習」を行うAIチャットボットとは違い、シナリオに沿って回答をするチャットボットなので、間違った回答をすることがありません。
<AI非搭載型の特徴>
・ボタンを選択するだけなので入力の手間が省ける(ユーザー側)
・選択式なので的確に回答にたどり着く(ユーザー側)
・導入サイトシンプルで最も安価に導入できる(提供側)
よくある質問など既に質問と答えがパターン化されているECサイトの問合せなどで使われています。
まとめ
本記事ではAIとチャットボットの特徴などを紹介しました。
・AIチャットボットとは「人工知能を使った会話形式の質疑応答」のこと
・ただしチャットボットには「AI搭載型」と「AI非搭載型」がある
・AIの搭載型か非搭載型のどちらを導入するかは使用する状況に応じて決まる
「チャットボットを導入したいけど、どう始めたらいいかわからない」
「住民サービスや職員の負担軽減になるならチャットボットに興味がある」
など、チャットボットの導入についてのご相談はお気軽にお問い合わせください。