最初のテキスト課題 「学術基礎」

通信で何が大変かって、一人で本を読んでレポート出す行為が大変
以下は、始めて出したテキストレポート。評価は B

その後、単位習得試験を受け課題は「意見と事実の違いついて論じよ」
なんなんこれは?最初の10分はまったく鉛筆が動かない。
隣近所からカリカリと書く音だけが静かな教室に響く。
え~いヤケクソだぁ、O型だぁ
なんとか書いた結果が90点(ムヒッ!!満足)

(一)はじめに

私は大学のレポートを書くのは三〇年ぶりになる。二十歳の時書いたのが最後だ。そう、大学を中途退学している、卒業してないのだ。五〇の手習いじゃないが、会社は後継者に任せ、芸術学を学ぼうと一大決心をしたのだが、いきなりレポートと言う困難な作業に直面することになろうとは思っていなかった。物を書くなんて、今では趣味に近いブログか、会社の報告書に短い返事を書くことぐらいが関の山で、不安だったのだが、最初のレポートが『学術基礎』、しかも副題に「学生諸君のためのレポートと小論文の書き方」とある。この本はまさに僕の不安を払拭させてくれ、レポートを書く意義と、文章を書く楽しみをあらためて教えてくれる福音書になった。

(二)「文章を書くこと」「レポートを書くこと」とは

『学術基礎』を読む前にざっと一通り目を通してみた。昔と比べると大学の教科書が良くなったなあと関心して眺めてみたのだが、どうもしっくり来ない、原因は版面、そうマージンにあった。「ノド」に比べてやけに狭い「口」、そして広く取ってある「地」。「地」の広さはキャプションをいれるためだと後で分かったのだが、いずれにしても読みにくいと最初は感じた。奥付を見ると初版が一九九八年四月一日とある、と言うことはこの通信教育部が出来たときにこの本も出来たことになる。そう考えると、この本の持つ意義はきわめて大きいと思ながら第一章から読み始めた。冒頭いきなり「書くことはたのしい」と記してある。そうは思えないのだが、「悪いのは学校だ」これには頷ける。「テストが悪いのであって書くこと自体に罪があるわけではない」ますます良い。「たのしさをちゃんと教えることこそ、学校教育の大切な役割」拍手喝采である。筆者は「文章を書くと言うことは、おしゃれを楽しむことと、とてもよく似ている」と言っている、親父世代の私はおしゃれと縁遠い存在だ、不安がよぎる。「人類の歴史は、書くことによって作られてきたし、書くことの歴史が人間の歴史だ、書くことの楽しさを奪われても奪われてもやっぱり書いてきたのが人間だ」なんと血肉躍る文章だろう、書くことの熱い情熱が伝わってくる。まるでラブレターを書けと言わんばかりの迫力だ。
レポートをラブレターと置き換えればすんなり入るかもしれない。第二章にある〈レポートがちゃんと書けるようになれば、論文は書ける〉これは「ラブレターがちゃんと書けるようになれば愛は成就する」に置き換えてみよう、すると目から鱗が落ちたようによく分かる。
さて肝心のラブレターを書くテクニックだが、書き出しが肝心らしい、それに「起承転結」を規則のように拘るなと筆者は言っている、「自身の直感的な印象を大切に」、「最初の印象や考えをきちんとメモを取る」、いつも疑問を持ち続けるよう自問しなければならない、書き上げた物が結果的に「起承転結」になっていればいいのだと、結んでいる。
本書では大学生二人のレポートを引き合いに出して、原稿用紙に書くルールを説明している。括弧の使い方、句読点、符号など忘れていたことばかりだ。特に引用についてはレポートでは大事だと今更ながら痛感させられる。

(三)私自身が経験してきた「書く」行為の意味

書くという行為から打つと言う行為になって久しい、もう二〇年近く打っている。ワープロが出たときは勇んで購入した、それは自分自身の悪筆に起因している。悪筆が故に、物を書く行為から逃げていた、冠婚葬祭の記名すら避けてきた、それは今も変わらないが。ワープロの出現で多少は文章を書くようになった、いや文章でないかもしれない、なぜなら町内会の案内やら会計帳簿を記入するようになっただけだからだ。自分の内面にある物を書くなんて行為はさらさらしたことがなかったし、書くことによって人生を美しく装うなんて微塵も考えたことがない今までの私の書くという行為はあくまで物事の端的な記録に他ならない。

(四)今後私が書いていく学術的な文章に込められる性格

これから芸術学を学ぶ私にとっては文章を書く行為が芸術行為だと認識せざるを得ない、気に入った文章は真似るところからはじめ、今以上に読書し、自分自身をより美しく生かすために、おしゃれするように沢山いろんな文章を書いて私のスタイルを一日でも早く習得できるよう努力するほかはない、とりあえずこの本の例題にあるスタイルを真似てみることにしよう

会長は大学生 太田 伸吾

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