「美方郡産但馬牛」世界・日本農業遺産推進協議会より依頼を受け、
「人と牛が共生する美方地域の伝統的但馬牛飼育システム」のパンフレットを制作させていただきました。
このパンフレットは地元である兵庫県美方地域の香美町と新温泉町に全戸配布されます。
今回表紙に使われた写真は、私が以前棚田で放牧されている但馬牛を撮影したものが採用されました。貴重な日本の原風景です。
但馬牛は、山林での放牧を中心とした飼育方法で育てられます。これは、牛が本来持つ運動能力を発揮し、ストレスを溜めないようにするためです。また、餌は稲わらや麦わらなどの粗飼料が中心で、良質な肉質を作るために工夫されています。
世界農業遺産は、単に農地や農作物、家畜を対象とするものではなく、その地域の歴史、文化、自然環境も含めた、農業システム全体を評価する制度です。但馬牛の飼育方法も、長い歴史の中で培われてきた伝統的なものであり、生物多様性や食料安全保障、文化遺産の保護に貢献している点が評価されました。
伝統的な飼育方法で育まれた質の高い肉質を持つ世界最高峰の但馬牛。
私たちは、この貴重な財産を守り、未来へと繋げていく責任があります。但馬牛の飼育方法や文化を継承し、持続可能な農業のモデルとしていくことで、地域活性化や食文化の振興に貢献します。
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