「香美町の三番叟」ライブ映像配信業務を下浜で行いました。
兵庫県北部に位置する香美町では、香住区内6地区(一日市、香住、森、下浜、訓谷、沖浦)と小代区内1地区(新屋)の計7地区で「三番叟」が伝承されており、2018年にはこれらを一括して「香美町の三番叟」と称し、兵庫県の重要無形民俗文化財に指定されました。
三番叟は室町時代、猿楽を源流に、五穀豊穣(ほうじょう)や地域の安寧を願って大地の四方を踏み固める祈りとして始まったとされています。
下浜地区では、法庭神社と八幡神社に隣接する帝釈寺にある芝居堂で小鼓、笛、謡にあわせ三番叟を踏みます。子どもの千歳、青年が翁と三番叟の踏子を務め、化粧は白塗り、公演時間も他地区に比べ長く1時間半程度です。
また、翌日には国指定重要無形民俗文化財「因幡・但馬の麒麟獅子舞」が、
香美町で唯一の伝承地、香住区鎧で奉納されました。
麒麟獅子舞映像は、複数のアングルから所作・概要解説など、
伝承用資料として撮影しております。
民俗芸能等で時代の影響を受けて変化・消滅する可能性があるものを継承・発展させるためには、その現状や歴史、経緯等の詳細な調査により特色等を十分に把握し、伝承や普及などの目的に合った最適な記録作成を行うことや、公開の機会を増やすとともに、後継者の確保・育成のための取り組みが求められています。
.
.